スタバ   タンブラー 2001.7.15

スターバックスは自社ブランドのグッズをたくさん出しています。それはお菓子やコーヒー用器具、飲み物を飲むためのコップ、マグカップ、水筒にまで及んでいます。
その中で、なんといってもオリジナリティ溢れるのはタンブラーです。

通常お店で飲み物を提供する時は、持ち帰りであれ店内飲食であれ、紙コップで出されます。しかし紙コップは使い捨てです。その使い捨てのゴミを減らす為に、お店が飲み物用のプラスチックコップを売り出しました。これがタンブラーです。もちろん、保温性・保冷性にすぐれています。タンブラーを持参して飲み物をオーダーすると、容器代20円が値引きになります。もともとは、省エネ・ゴミ減量を念頭において発案された商品でした。

しかし今では、コレクターズ・アイテムの仲間入りをしています。なにせ色々な絵柄のタンブラーが発売され、そのデザイン性が高いので人気があるのです。またキャンペーン中に数量限定で発売されるタンブラーや、その地域でしか買えない図柄を取り入れたタンブラーも数多く、オークションサイトではこれらの希少価値のあるタンブラーがびっくりするような値段で取り引きされています。ここまでくると本来の使い道とかなり事情が変わってしまい、タンブラー販売を批判する人もいます。
でも私はタンブラーを買うのが好きです。

スターバックスは一年に数回、カレンダーのイベントに合わせてキャンペーンを行います。1月はハッピーニューイヤー、2〜3月はバレンタインデー&ホワイトデー、といった具合です。その度に、お店で期間限定の飲み物を出したり、そのキャンペーンのためにデザインされたマグカップやタンブラーが発売されます。それは絶対去年と同じデザインの商品ではありません。その時、その期間にしか手に入らないのです。

スターバックスのグラフィックデザインは、スタイルを一方的に押し着せるデザインではありません。あくまで脇役であり、しかし主役のコーヒーを楽しむ時間をより幸せにしてくれるデザインです。例えば旅先で、ご当地デザインのタンブラーを買ったとする。家に帰ってきてそのタンブラーを使おうとしたときに旅行のことを思い出させる。夏限定のさわやかなデザインのタンブラーを手にすれば、タンブラーを買った年の夏を思い出す。スターバックスのタンブラーデザインは「風物詩」に似た趣があります。
だからタンブラーの柄は大切です。少し前にやっていたハウスブレンドという豆のキャンペーン中に、やはり限定タンブラーが発売されました。でも、いつもの限定タンブラーの割には、お店の棚に長い時間留まっていました。デザインが支持されなかったのでしょう。ちなみに自分も買いませんでした。同じデザインのマグカップは、今もまだ棚に並んでいます。
しかし自分が一目見てハートを射抜かれた絵柄のタンブラーは、その場で買わないとすぐになくなってしまいます。回転の速い店だと、発売当日に売り切れることもあります。アルバイトのバリスタさんすら目にできないほどのスピードで買われていくのです。スターバックスはデザインという引力でも、お客を惹きつけています。

で、昨日はタンブラーを買うつもりはなかったのですが、新しいタンブラーを買ってしまいました。「期間限定品」と銘打ってはいないけれど、在庫限りで販売終了となるデザインです。なんでも、シアトルのスターバックス1号店でしか売ってないタンブラーだそうで。そもそもシアトルからタンブラーを輸入して日本で売ることになった経緯は、日本向けのグランデサイズのタンブラーの生産が追いつかず、その埋め合わせにシアトル柄が投入されたという事らしいです。多分シアトルに行かなければ一生目にすることのなかったタンブラーなので、迷わず買ってしまいました。あぁ。

ちなみにタンブラーは800円前後します。タンブラー持参でドリンクをオーダーすると20円引き。40回同じ容器でオーダーすれば元が取れる計算です。誰か元を取っている人がいたら教えてください。
それぐらい元を取れなくても、タンブラーは購買欲をそそられます。別にコレクションしているわけではありません。好きな柄しか買わないつもりです。しかし昨日バリスタさんに「5種類持ってないんじゃないですかね」と言ったのに、さっき写真を撮影するために食器棚から出して数えたら8種類ありました。いつの間に増えたんだ。

だからスタバへ入るときにタンブラーを持っていないとくやしいのです。その日の服装で、小さいカバンを持って出るときはタンブラーを携行できません。そういう時はたいてい友人と一緒なので、混雑地域に立地するスタバは混んでて入れないことが多いです。
でも一人で出かけるときは、ほとんどの場合スタバを外出経路に計画立てているので、タンブラーを持って歩いてます。明らかに大きめのカバンで外出するクセがつきました。
また最近では、お店の中にセルフで使えるタンブラー兼手洗い用の水道があるのです。もう忙しいバリスタさんに「洗ってくださーい」と言う後ろめたさを感じなくてすむのです。でも一回、紙ナプキンで中を拭いていたら向こうから「洗いますよ!」と言われてうれしかったのを覚えてます。
余談ですが、タンブラーを使った後に洗わないと気が済まないのは日本人だけみたいです。カナダでは飲み終わったタンブラーをそのままカバンにつっこみ、次に店で差し出すときまで自分で洗わないらしいです。日本人、潔癖すぎるのか。

最後に、ここ1ヶ月ほどスタバ内で使われていた紙ナプキンが味気のない白いナプキンに変わってしまいました。「日本人は必要以上にナプキンの枚数を使うから、大判のナプキンを提供するのはもったいない!とメリケン人に思われたんだわ」とバリスタさんに話をしたら、違う事情のようです。大判の紙ナプキンに「ある不具合」が発見されたので、それを改善するまでの間は他の業者の紙ナプキンを使うことになったらしいです。わざわざ各店舗にある大判ナプキンの在庫を回収してまで、白い紙ナプキンに切り替えたんだそうです。別に客から見れば、大きくてよくふける、しかも再生率100%の紙ナプキンは非常に有用なのですが。わざわざ自主回収までしなくても、と思うのです。
そこらへんに、アメリカ人独特の頑固さをちょっと見たような気がします。

こういう感じの話をして、バリスタさんの仕事の手を止めているわたくしです。名前や服装の傾向まで覚えられてしまいました。悪いことはできません。