ブログ嫌いが加速するバイラルマーケティングの仕組み
バイラルマーケティング、クチコミ効果の悪口を並べ立てるテスト。
今回のネタはモダシンさん経由で読んだ ITMedia の記事から拝借。
上流から下流へと、企業がマス媒体などを通じて大量の情報を流し込むモデルはそろそろ終わろうとしている。(一部略)そうした考え方の基底には、おそらく「カネではなくリスペクト(信頼)」というような考え方の変化がある。バイラルマーケティングには可視化とリスペクトが必要だ(下)からの引用:
たとえば企業が30万円の従量制広告料金を支払った場合、ひとり3000円で100人にブログに書いてもらうのではなく、300円の報酬で 1000人に書いてもらう方が良いという考え方だ。影響力の強い特定のブロガーに高い金額を支払うようなモデルでは、いずれ「広告と表現のバランス」が崩れてきてしまう可能性があり、こうしたブログマーケティングの可能性をいたずらに摘んでしまうことになりかねない。
普通にブログを楽しみたい人にとって、誉め言葉だらけの広告文を見せられるのは本当にうんざりする。
お金をもらう条件で書かれた文章は、脱力するほどつまらなく、役に立たない情報が多い。書き手が心の底から素晴らしいと賞賛する文章と、バイラルマーケティングの手先として書かれる文章の間には大きな溝がある。
この大きな溝ができる原因はなんなんだ?
完全な答えを探すのは難しいけど、答えのヒントをアットコスメが示している。
アットコスメは自然発生したクチコミと企業によるバイラルマーケティングの同居に成功し、なおかつ有益なクチコミ発信源であり続けている。
アットコスメに集まる人々には、目的こそ違うが、共通する強い動機がある。
それは「キレイになりたい」「かっこよくなりたい」といった欲望。
強烈な向上心を伴う欲望は、クチコミを書く側と読む側の両方を熱心にさせる。
この熱気に悪ノリする企業のサクラとおぼしきクチコミも散見するが、アットコスメはクチコミの書き手に対して会員登録制度を設けているので、読み手が書き手のプロフィールや属性をワンクリックで参照できる。これを上手く利用すれば罠にかかる確率が低くなるし、自分と同じ悩みを抱えた人のクチコミを選別することができて非常に便利なのだ。
さらにアットコスメの会員登録制度には、商品モニターの資格を優先的に配分する「プロデュースメンバー」という層がある。とかいう私もプロデュースメンバー。
企業がアットコスメで実施するバイラルマーケティングは、プロデュースメンバーを対象に行われる。企業は蓄積された会員データベースを確認し、ターゲットを的確に定めたサンプリングを行い、寄せられたクチコミの中から宣伝効果の高いものを選んで、消費者の需要にピントを合わせた広告製作が可能になる(参考例)。
その結果アットコスメで目にする広告は宣伝文と消費者のクチコミが混在するので、商品を見極める材料が揃った、消費者にとって比較的役に立つ情報になる。
アットコスメの例を、企業と消費者にウィンウィンの関係を築く好例…と書くのは大げさかもしれないけど、仕組みがうまいなぁと感心する。
またクチコミと広告の住み分けを明確に区分しているのも居心地が良いポイントだと思う。見たくない物を見なくてすむ選択の自由がある。
しかし一般的なバイラルマーケティングは、情報を受け取る側の利益がほとんどない。検索エンジンからの訪問客に「時間の無駄だった」と落胆させるようなエントリがごろごろ存在する悪因の元凶とも言える。さらに逆恨みっぽく「広告費分の商品価格を値下げしる!」とか思ったりして。
少なくとも、現在行われているバイラルマーケティングは小手先の扇動作戦にしか見えない。
せめてバイラルの手先となるブログは、一目で識別できる報酬提供元のバナーか何かを貼って欲しいと思う。切に。
Posted at 2006/12/10 (Sun) 01:52 in ニュース | WriteBacks (0)
