雀保育園日記
雀のヒナを保護してから巣立ちさせるまでの振り返り日記。
6/11
午後3時頃、庭で遊んでいたミーちゃんが雀のヒナをくわえて帰宅。
目が開いてなくて、ピンクの皮膚が半分以上見えている。幸いほとんど無傷。一カ所だけ歯の跡がついていて、1滴程度の出血。 羽毛は羽管に覆われていて固い。
この時期は雀の一家が我が家の屋根の奥に巣を作っていて、 巣から落とされたヒナのミイラを2体落ちたのを見かけていた。 なので、地面に落とされたヒナをミーちゃんが拾ってきたと思われる。
もう一度親鳥に見つけてもらえないかな、と期待して植木鉢の中に雀のヒナを置いて様子を見ることに。しかし2時間経っても親鳥が現れない。ヒナは息絶えることなくじたばた動く。
このままだと一晩中散歩してる近所の猫に襲われるので、午後6時過ぎに保護することに決めた。といっても雀の飼育経験はゼロなので、すずめSOSとすずめっ子クラブを見ながら巣箱を作る。
段ボールにお湯を入れたペットボトルを入れて、細かく裂いた新聞紙を敷き詰めた中にヒナを入れる。巣箱の置き場所はトイレ。家の中で唯一猫が立ち入らない部屋。気の毒だけど猫に食われるよりはマシなので我慢してもらう。
ご飯は、卵の白身と青菜をまぜたものをあげた。自分から口を開けないので、くちばしをこじあけて指でご飯を押し込む。元気がなかったので、正直一晩持たないと思った。
6/12
次の日の朝。ヒナは生きていた。しかも目が開いた。元気はない。普通、雀のヒナは自分から口を開けてご飯をねだるのだけど 保護したヒナは全然おねだりをしない。巣箱に敷き詰めた新聞紙に寄りかかって寝ている。
ご飯の食べる量をヒナの食欲にまかせると死んでしまうので、指やスポイトを使って、ご飯をくちばしの奥に押し込む。ぐぇっとなるけど仕方ない。朝1回目のご飯は母が、それ以外は自分が担当。
どうやら巣から落ちた時に頭を強く打ったらしく、首がいつも同じ方向に寝ている。ヒナが首をまっすぐ起こしたいのに、勝手に横に倒れてしまう。脳しんとうか、骨折かはわからない。
動物病院に連れて行こうかどうか悩む。でも連れて行かなかった。本当は連れて行くべきです。
この頃、夜は気温20℃を下回る寒さ。ペットボトルでの保温に無理を感じたので、レンジでチンすると8時間保温できるペット用あんかを段ボール巣箱にあてがった。これはチビ子用に買ったんだけど、初夏に役に立つとは思わなかった。
6/13か14くらい
ストロー状に固まった羽根の先から、ふわふわした羽毛が出始めた。食欲は全然見せないけど、思ったより生命力強いかも。
この日から、ご飯を変更。卵の白身を卒業して、小鳥用の練り餌(7分)に小松菜を混ぜたのを1時間おきにあげる。すずめの保護方法をまとめたサイトには「生きたミルワームをあげましょう」と書いてあるのだけど、買う決心がつかなかった。虫こわいよー。
ここらへんから雀のヒナに名前がついた。「チーちゃん」とか「チコちゃん(←母が呼ぶ時の名前)」とか。巣立ちさせるのに情を移してはならぬ、と思ってたけどつけてしまった。ああ。
6/15
楽天のペットショップでミルワームパウダーというのを発見。ミルワームを細かく砕いた小鳥用の餌。加工品でも何もあげないよりはマシだろう、ということで即注文。注射器型の給餌器も買ってみた。
6/16
ペットショップからミルワームパウダーと給餌器、ついでに注文した粟玉(練り餌を卒業させる時に使う)が到着。ご飯が練り餌7分+小松菜+ミルワームパウダーに変わった。
注射器を使った給餌は大失敗に終わる。穴が細くて、小松菜やミルワームがつまってしまった。餌をうまく押し出せず、勢い余ってチーちゃんの顔にご飯をぶしゅっとかけてしまった。ごめんね(;´Д`)
結局、ご飯をあげる道具は割り箸をカッターで削った自作へらに落ち着いた。
6/18くらい
お腹以外の羽がだいぶ生えてきた。でも曲がった首は相変わらず同じ方向に寝ている。
もうひとつ、片方の足がうまく開かないことに気づく。止まり木をつかむ足の指が丸まっている。人間がほぐせば開くけど、このまま固まったら困る。
ご飯にカルシウムが不足してるのかも?と思って、インコ用のボレー粉を与えてみることにする。そのままだと喉につまらせるので、乳鉢で粉末状にすりつぶしたのを混ぜる。ご飯の内容が7分の練り餌+小松菜+ミルワームパウダー+ボレー粉にパワーアップ。
6/19ぐらい
朝、チーちゃんが段ボールで作った巣箱の外へ脱走してるのを発見。もう段ボールは無理か。インコを飼っていたご近所さんに鳥かごを借りて、そこに住まわせた。この頃からご飯をあげる間隔を2時間おきに。
6月下旬
時々新聞紙をつつく仕草をするので、一人餌の練習をスタート。「お湯でふやかした粟玉をつつかせましょう」の説明通りにやってみるけど、つついた粟玉がくちばしの外へこぼれ落ちてしまう。
この頃、チーちゃんの家族らしき雀一家がヒナを巣立ちさせていた。チーちゃんも野生で育っていたら、既に巣立ちする時期を迎えていたはず。人間の手で育ててるせいか成長が遅い。ううむ。
まあ悩んでも仕方ないので、マイペースで一人餌の訓練をすることに。練り餌にお湯でふやかした粟玉を混ぜて、喉の奥へつっこむ。同時に、鳥かごの中に乾燥したままの粟玉を置いておく。何日かしたら乾燥した粟玉を食べ始めたので、人間が練り餌をあげる回数を減らして一人で餌を食べるように仕向ける。
ところで曲がっていた首と足。ボレー粉効果?と止まり木で寝る習慣がついてから、ほとんど気にならなくなった。充分野生でやれると実感。よしよし。
7月上旬
粟玉に慣れ始めたので、鳥かごの中にインコ用の殻付き餌を置いておく。穀物独特の良い匂いがするせいか、殻をむけなくても一生懸命ついばんでる。何日かしたら、殻をむいて中味を食べることに成功した。これで無事、練り餌と粟玉を卒業。よかったよかった。
7/10
すっかり一人で餌を食べるようになった。水浴びもできるようになったので、外へ放す時期を考える。雀は秋頃に群れを作って移動する習性があるらしいので、できればその前に外の世界に慣らしたい。梅雨が明けたらリリース時期を考えないと。
そう思って、リリースに備えて庭で遊ばせることにする。鳥かごを庭に出して、チーちゃんを手でつかんで放してみる。庭の探検中、地面の草や虫を夢中でついばんでいる。すると突然思いついたように、庭に植えてある木へ飛び乗っていった。
口をポッカーンと開けて外の風景を眺めるチーちゃん。北海道で、本州から来た観光客が「北海道の空って広いなあおい!」というような顔をしてた。
この日は久々の夏日で日差しが強かったので、庭遊びは30分程度でおしまい。チーちゃんを手でつかまえて鳥かごの中に入れる。
7/11〜
曇りの日も晴れの日も庭遊び。遊ばせる時間を少しずつ長くした。1回30分を1時間に、1日1回を1日2回、3回に。庭で日傘をさしてチーちゃんのストーカーをする日々。
7/15
週間予報ががらりと変わって、向こう7日間の予報が全部晴れのち曇りになった。梅雨明けが間もないらしい。
長雨の心配がなくなったので、そろそろリリースの時期かなと判断。鳥かごの入り口をペーパークリップで留めて、チーちゃんが自分の意思で出入りするように仕向ける。最初は興味なさそうだったけど、じきに自分の意思で外へ出た。
7/16
からっとした晴天。リリースを試すことにする。午前中、猫を全員家の中に閉じ込めた後にチーちゃんを庭へ出した。地面の草をつつく姿は相変わらず。この日違ったのは、何度も庭の外へ飛び出したこと。
杉林の方向へ飛び出したチーちゃんを見守っていたら、10メートルくらい離れた場所に近所の飼い猫がやってきた。チーちゃんはそれに気づかず、のんびり地面探索。母が見かねて、チーちゃんを庭へ連れ帰った。
その後、お昼ご飯をはさみながら1時間くらい庭で遊ばせる。するとよその家の庭へ飛び出して行った。
雀:うちの庭からお向かいの庭へ→植え込みに着地→犬に吠えられる→びっくりしてさらに遠くへ行こうとした→ビニールハウスに着地できなかった→Uターン→見かねて、うちの庭へ連れて帰る→かごの中でご飯タイム
この後、しばらく餌を食べたり水浴びをして休んだ後、開けたままにしてある入り口からもう一度外へ飛び出した。
リリース練習中の雀、地面→電線→家のアンテナ→杉の木へ移動して他の雀と一緒に飛んでいった。夜は帰ってくる可能性もあるので鳥かごは出しておく。
その日の夜も、次の日も、そのまた次の日もチーちゃんは帰ってこなかった。今年の夏は暑すぎるけど、元気にやってるんだろうか。
Posted at 2010/09/01 (Wed) 11:10 in 雑談 | WriteBacks (0)








